取締役 富田 慶
「工芸品と思い出を守るために」
私は滋賀県で生まれました。母は、滋賀県が原産地である信楽焼を好み、焼き物をよく買い集めており、そのような環境で育ったため、信楽焼は私の身のまわりに常にあったように覚えています。実家の玄関の信楽焼を見ると沢山の思い出が蘇り、自然と笑顔になれます。
中学時代からの友人である、弊社代表の角居から、伝統工芸品に携わる会社を興そうとの誘いがあった際に、ふと思い出したのが実家の信楽焼です。私にとって、様々な思い出を共にしてきた信楽焼に携わる事ができる仕事に魅力を感じ、二つ返事で協力させていただくことにしました。
会社を設立するにあたり、伝統工芸品について様々な角度から調べていると、産業自体が衰退していく事実を知りました。一口に伝統工芸品と言っても、国に指定されている伝統的工芸品は237品目あり、そのほかにも、市町村に指定されている工芸品もあり、そのすべてに伝統、歴史があります。
そんな素晴らしい日本の伝統工芸産業が衰退しており、存続の危機に面しています。伝統工芸の歴史、技術を残さなければいけない。なにより実家にある信楽焼のような工芸品が製造されなくなる可能性があることに、どこか哀しさを感じ、この現状を変えたいと思いました。
弊社ではHP、ECサイトの担当として従事しています。伝統工芸の良さ、美しさを世界中の人々に伝えるためには、この仕事は必要不可欠です。HP、ECサイトを通じて、人々の目に入り、手に取る機会を増やす事で、職人の方に利益を齎すだけでなく、日本の文化の発展につながると考えます。
水玄京の会社名の由来である「玄」という漢字には「職人」という意味が込められ、一番は職人の方たちの利益になるように。そんな想いで現在水玄京を運営しています。
日本の伝統産業の魅力を世界中の人たちに伝え、後世に残すために尽力します。
経歴
高校卒業後、追手門学院大学経営学部マーケティング学科に入学。2020年大学卒業後、証券会社に入社。同社を退職後、2022年3月に株式会社水玄京を創業。