【風呂敷とは】日本発!なんでも包める魔法の道具

風呂敷の製作工程

捺染

絵柄を生地に染めていきます。途中で止めることができない工程で、何層にも色を重ね、徐々に絵柄になっていく様は見ていて飽きを感じません。

水洗い

余分な染糊や不純物が生地に残っているので
それらを洗い流します。

乾燥

大きい生地であれば数十メートルにわたり、
複数の生地が吊られている姿は圧巻です。

YouTubeで製造工程をご覧頂けます!

https://www.youtube.com/watch?v=A6Yc1lS9WiU

風呂敷とは

風呂敷とは、物を包み、持ち運んだりする現代のプラスティックバッグ、紙袋のような役割を果たすものです。主な風呂敷サイズは大きく分けて約10種類で、小さなものから大きなものまであらゆるものを包み持ち運ぶことができます。

風呂敷の用途は無限大

日本にはどんな形の物でも包める正方形の魔法の布「風呂敷」というものがあります。持ち運ぶときに気になるのは、デザイン。風呂敷の最大の特徴とも言えるデザインは、無限大で昨今では和・洋の垣根を超えモダンなデザインが多くあり、機能性、デザイン性に長けている、いわばカバンのような存在です。

用途は様々で、カバン以外にも、プレゼントのラッピング、突然の頂き物を包むカバン、雨が降れば上からかぶせて雨を防ぐこともできる。形状に捕らわれずに何でも包むことができ、使わない時はたたんでカバンの底にいれ、スペースにも捕らわれない。多機能につかうことができる代物です。

布団の下に敷かれていた風呂敷!?

皆さんは風呂敷の語源をご存じですか?風呂敷とは、室町時代の大名が入浴中に衣服を包み、風呂上がりにはその包んでいた布を下に敷き衣服を着替えたとされています。「布を敷くこと」「布で包むこと」が風呂で行われていたことで風呂敷と呼ばれていました。

また、江戸時代には、銭湯文化が大衆化し、脱いだ服を包む以外にも他の人と間違えないように家紋を入れた風呂敷なども流行しました。火事が多かった江戸(現在の東京)では、家の布団、鍋などをすぐに包んで逃げられるように布団の下に敷いていたんだとか。明治時代に入ると、教科書を包んだり、商売道具を運んだりと様々な用途で用いられたそうです。

そして現代では、化学繊維を用いたレジ袋や、紙袋が一般的になり風呂敷を使う人が減ってしまいましたが、エコバッグのように何度も使うことができる観点から、その存在を見直されつつある代物でございます。

世界中で注目される風呂敷

ここまで読んでいただいた方々はお気づきだと思いますが、風呂敷は環境に配慮した暮らしにおいて必需品と言っても過言ではない存在です。世界中でサステナブルな社会を創造するために様々な取組みが行われています。

例えば、ドイツでは、クリスマスプレゼントに使われる包装紙やテープのごみが環境問題を引き起こす引き金になっていることを伝え、代替品に風呂敷を使うことを提案しています。

汚れたら洗って、破れるまで使うことができます。プレゼントをもらった人が繰り返し使うことができることに注目が集まっており、テクノロジー技術がなかった時代だからこそ発明された「風呂敷」という代物を現代で用いることで、日本特有の「もったいない精神」を感じることができます。

風呂敷の使い方

引用:https://www.env.go.jp/en/focus/attach/060403-5.html

使用方法は十人十色。どんな形にも対応できるうえに環境にも優しい。そんな風呂敷という存在を知っていただき、日常で使用する1つ1つの身の回りのものを見直す良い機会になればと思っています。水玄京ECサイトにも職人によって作られた商品がございます。是非ご覧くださいませ。

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