伊賀くみひもの製作工程
染色
オーダーが入った色の糸を植物性染料、
化学染料を用いて染め上げていきます。
経尺
くみひもを作っていく中で非常に重要な工程。
糸を束ねていく作業で、作るくみひもによって異なる糸の長さ、本数、
色、個数を特別な道具を用いて巻き取っていきます。
組み上げ
丸台、角台、高台など多種多様な台を用いて糸を組んでいきます。
4手、8手、24手と数が増えるごとに複雑性を増すくみひもを作ることができます。法則に基づき制作するその手さばきに驚くことでしょう。
仕上げ
帯締めとして組まれた紐は両先端の房処理を行う。
キーホルダーやアクセサリーなどを作る場合は組み上げた紐を用い最終加工を経て商品が完成します。
くみひもとは
「くみひも」とは、縦横で織り込んでいく織物とは異なり斜めに組み上げていく紐のことを指します。カラーバリエーションが豊富かつ、伸縮性もあり丈夫と機能性にも優れている逸品です。
伊賀くみひもの特徴
伊賀くみひもは三重県で製作されているくみひもです。メインとなる材料は絹糸で、金銀糸などを交えてカラフルなくみひもが作られます。4手8手24手と組んでいく本数が増えれば増えるほど表情が変わり、交じり合って輝く美しさはすべてが職人の手作業によって作られます。
一番高級な紐を作る際に使用する高台では複雑な柄を組む事が出来、ベテラン職人が70手近くの重りを動かし優雅な組紐を組み上げる手技は、見る者を魅了します。
伊賀くみひもの歴史
遡ること奈良時代、くみひもの技術は仏教伝来とともに日本に伝えられたとされています。当時は経典や、袈裟に用いられ、王族の装束に欠かせない束帯にも使用されるなど芸術性にも優れていました。
戦国時代、江戸時代にかけては鎧、刀剣に飾紐として用いられ需要が急増しました。幕府によって武具に関わる職人は保護されており、職人間で切磋琢磨し技術を競い合い、タバコ入れ、印籠など様々なものにくみひもが用いられるようになりました。
その後明治時代には、廃刀令が発令され産業は衰退していきましたが、その後の和装普及のおかげで市民の手に渡る機会が増え勢いを取り戻しました。
現代の伊賀くみひも
伊賀くみひもはこれまで着物に用いられる帯締め、羽織紐をメインに製作がなされていましたが、現在では、皆さんが日常で使用できる商品が数多く販売されております。
くみひも平井ではキーホルダー、ブレスレットのみならず、コロナ禍に乗じてマスク紐などの製作も行っております。
また、冬はドアノブなどに触れると静電気が発生しやすいですよね。そんな日常のストレスを解消すべく、静電気を除去する「サンダーロン」と呼ばれる特殊加工した糸を使用したくみひもキーホルダーも開発しております。お客様の気持ちになって商品開発に励んでいる職人の方々のこれからのアイデアにも期待が膨らみます。
色鮮やかな伊賀くみひもは現代社会で毎日使える商品も多く機能性が非常に高い商品ばかりです。海外のお客様へのちょっとした贈り物、身の回りのものを周りの方と被りたくない方にお勧めの商品ばかりです。
水玄京オンラインストアにて伊賀くみひもをお買い求めいただけます。是非ご覧ください。