三州鬼瓦の製作工程
造形
図面を見て全体の形を成型していく。
全体的な形はもちろん、鬼瓦であれば表情へのこだわりを詰め込む。
仕上げ
全体の形を整えていく。ヘラを用いてちょっとした段差や、無駄な部分を丁寧に除去していきます。
焼成
形の形成、磨きが終わった段階で大きな窯に入れ焼き上げる。
土色だったものが銀色に変化する。
YouTubeで三州瓦の製作工程をご覧いただけます!
瓦とは
瓦とは、粘土を一定の形に固め、窯で焼き上げて製作する。主に家屋の屋根に用いられる、耐久力、断熱力に長けている商品です。一般的な湾曲する屋根本来の雨風を防ぐもの以外にもデザインは様々。「鬼瓦」と呼ばれる鬼をモチーフにした屋根瓦が最も有名で、厄除けや飾りとして設置されています。
また瓦の色は地域によって異なります。日本のように四季があり寒暖の差が大きい地域かつ比較的降水量が多い地域ではいぶし瓦が用いられ、ある程度、気温、湿度が一定で降水量が少ない地域では赤身のある素焼きの瓦が用いられることが多く、地域によって異なる瓦を用いることで1年中快適で心地よい空間を演出します。
三州瓦の日本国内生産量○○%!?
三州瓦とは、愛知県西三河地方で作られる瓦のことを指します。瓦特有の特徴でもある、防音性、断熱性、強度すべてにおいて優れています。また、自然素材を使用しているということから生まれる色ムラが発生します。色ムラが生まれたところが劣化してくるということはなく、その経年変化を楽しみたいという方にも人気の瓦です。
現在では、全国の粘土瓦生産量の約70%を占める最大産地となっております。瓦以外にも日常に使われる商品も多数ありますので、是非水玄京ECサイトからご覧ください。
三州瓦製作のための立地条件
三州瓦の作られる愛知県三河地方は、日本瓦三大産地として知られています。江戸時代に8代目将軍:徳川吉宗に瓦造りを奨励されて、この地方での地場産業として栄えていきました。
この地域を流れる山、川のおかげで採取することができる良質な粘土を瓦の原料として使うことができたこと、海に面しているという江戸への輸送に適している立地条件が整っていたことで産業としての発展を遂げていきました。
三州鬼瓦がこんな商品に!?
瓦は主に家屋の屋根に用いられると、記載致しましたが、現代では瓦屋根のニーズが少なく、新たな角度での商品開発を進める企業が存在します。株式会社鬼福では、日常生活で使うことができるあらゆる商品を開発しています。鬼瓦をモチーフにしたティッシュケースは、強面の鬼の鼻の穴からティッシュを取り出すことができ、思わずクスっと笑ってしまうようなデザインです。
その他にも、銀色の印象のある瓦とは打って変わって、カラフルな色合いに仕上げられたペーパーウエイトも販売しています。これまでの瓦の固定観念を壊し新たな商品開発を続ける株式会社鬼福の社長、鈴木さんのアイデア力に迫るインタビュー記事は下記よりご覧いただけます。
家屋の屋根として用いられている瓦には、ただ雨風をしのぐものではなく、地域特性に合った形で用いられています。一軒家を建てる際には一度屋根のことも考慮に入れてみてはいかがでしょうか。屋根瓦以外にも様々な日常で使える商品もございますので、是非水玄京ECサイトにも訪れてみて下さい。