東京銀器の製作工程
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鍛金
加工しやすくするために、地金を加熱し柔らかくします。円型に切り取ったシルバーの板を木で作られた当て台にはめ、叩いて形を変形させていきます。
固くなってしまった地金をもう一度加熱し、柔らかくして打ち続けます。
この作業を繰り返し、思い通りの形に近づけていきます。
彫金
鏨を用いて造形や加飾をしていく工程。
様々な鏨を使い分けながら製作をしていきます。
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仕上げ
最終仕上げで研磨をします。
マットな材質だったシルバーにも艶が出てきます。
YouTubeで製造工程をご覧頂けます!
東京銀器とは
東京都台東区、荒川区、文京区を中心とした場所で作られている金属工芸品。鏨を使わず、鍛金と呼ばれる方法で銀を叩き、形を形成していく工芸品です。
東京銀器の特徴
「この曲線美、デザインが銀の板から手作業で作ったのか」と目を伺う商品が数多く存在するのが東京銀器。最大の特徴は、この上なく丁寧な手仕事によって生み出されるデザイン性。
機械には出すことができない銀特有の表情と、江戸らしい粋なデザインを持ち合わせています。銀は時間が経過するにつれて、黒ずみ、マットな表情になります。これを「いぶし銀」として楽しむこともまた一つの楽しみです。
また、完成形を見て、使って楽しむのはもちろんですが、もっと東京銀器を楽しむには作業工程を見ることです。段々と形が形成されていく様を見るとより商品に愛着が沸いてくるはずです。
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東京銀器の歴史
時代は遡ること平安時代(916年)日本の法令である「延喜式」というものがあり、そこに銀器の記録が残されていることから、歴史深い工芸品の一つとして知られています。
江戸時代からは銀貨が鋳造されていることや、銀の装飾品がその当時流行っていたことから、銀師(しろがねし)と呼ばれる職人が、互いの技に磨きをかけ技術を成長させたとされています。
明治時代以降には銀で作られた花器が多く輸出され、戦後は国外の方々が日本へ来たことにより銀製品の需要が高まりました。
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純銀シルバーのすごさ
東京銀器の製品は主に、器や置物、カラトリー類があります。その中でも東京銀器ならではの商品「純銀アイススプーン」があります。
世界の基準ではシルバー92.5が純銀として知られていますが、日伸貴金属のアイススプーンはシルバー99.9と限りなく純銀に近く熱伝導率も圧倒的です。さらに、純度が高いことにより、ご家庭では扱いにくいイメージのある銀食器のお手入れもはるかに簡単です。
シルバー92.5の場合は、販売店に行って特別な処理をして黒ずみを落とすのが一般的ですが、シルバー99.9の場合は指でさっとふき取るだけで黒ずみを落とすことができます。
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1000年以上も前から伝わる工芸品が現代にも残っており、さらに進化を続けています。日常で使う食器や、スプーン。毎日使う物だからこそ、消耗しずらいものを長く使うことを意識してみるのはいかがでしょうか。純銀アイススプーンを含めた東京銀器は水玄京オンラインショップで購入可能です。是非ご覧ください。
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