京都市伏見区にある蠟燭屋「有限会社中村ローソク」。1887年創業、和蝋燭一筋で現在までたくさんの人の手に和、京蝋燭作品を届けてきた。植物性原料の地球にやさしい蝋燭で、油煙が少なく、環境にやさしい蝋燭は、1つ1つが手作りで作成されており、職人の魂、技が1本1本に込められている。そんな中村ローソクに勤める1人の和蝋燭絵師、西川穂乃絵師に話を聞いた。
- —経歴を教えてください。
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滋賀県甲賀市の生まれです。京都のデザイン専門学校に通っていた際に1つの求人を見つけました。それが中村ローソクの求人でした。それまでは伝統工芸や和蝋燭を知りませんでしたが、特にやりたいことが決まってなかったので、何日間か職業体験をした後、入社を決めました。入社理由は、「体験がおもしろかったから」です。
- —西川さんにとって和蝋燭とはどのような存在ですか?
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大切な存在です。6年弱、この仕事に携わり、和蝋燭をどうやって後世に残すか、いろんな使い道を知ってもらい、それをどうしたら使ってもらえるかを考えています。私自身で考え、作り、販売までしているため、ある程度裁量はあります。世の中の人に対して、馴染みやすくするために、小さいキットを作ってみたり、体験教室も開催しています。若い職人、若い絵師だからこそできることがあると思います。今後は、仏から離れたような柄も考えています。ハロウィンやクリスマス柄もかわいいですよね!
- ―いろいろ試行錯誤をされているんですね!絵師はどんな人に向いていると思いますか?
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1つ1つ根気よく作業ができる人、絵が好きな人が向いていると思います。ある程度経験を積むと、裁量が与えられ自分の好きな柄も書けるので楽しいです。ぜひ和蝋燭絵師を目指してみてください。
- —ありがとうございます。作業をみさせて頂いたときに思ったんですけど、手綺麗ですよね?なんでそんなにすべすべなんですか?
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扱っている蝋燭がすごく肌に良くて自然と綺麗になるんです。他の職人さんも、片方だけずっと蠟を触っている人がいて、その方は片方だけツルツルなんです。
- ―そうなんですね。地球にも肌にも良いなんてすばらしい素材ですね!どの商品が1番売れるんですか?
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1番売れるのはお花の柄です。一番売れるのはお花の柄です。もともとお花がとれなかった東北や北陸で仏花の代わりとして発達したものなので、お花の代わりとして飾る事が多いです。蓮のお花が季節を問わず一番売れます。あと、桜の柄も人気です。白とピンクがマッチした桜や、細かい作業が施されている蓮をぜひ手に取ってみてほしいです!
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