【近江一閑張とは】近江で生まれたどこでも使える万能品

近江一閑張の製作工程

編み

紙を縦横斜めとあらゆる角度に編み込んでいきます。ひねりや編み込みをきつくすることで丈夫な商品が生まれます。

張り

手すき和紙を上から張っていきます。隙間なく張ることで丈夫で破れにくい表面に仕上がります。

塗り

渋柿の汁液を塗っていきます。
塗り重ねることで強度が増す上に撥水性も兼ね備えます。

YouTubeで製造工程をご覧頂けます!

https://www.youtube.com/watch?v=qLxtk7momus&t=47s

近江一閑張とは

一閑張とは、日本に古くから伝わる伝統工芸品の一つで、木や竹を骨組みとして用いて、和紙を張り、柿渋や漆を塗り補強したものを指します。茶道で用いられる茶道具、千家十職にも含まれています。近江一閑張とは通常の一閑張とは異なり、竹ではなく紙紐、和紙を使用し制作されています。

蛯谷工芸初代代表・蛯谷金介さんが近江一閑張を考案し、現代に至るまで作り続けているのは蛯谷工芸1軒のみ。2代目、3代目と現代においても伝統が継承されています。

近江一閑張は軽い!丈夫!防水!

「本当に紙だけでできているんですか?」と聞いてしまうほど、初めて近江一閑張に触れた際には驚きを隠せません。近江一閑張の最大の特徴は、その軽さと丈夫さ。縦横斜めと自由自在に形を変形できる特徴と、きつく編み込むことで生まれる強度は使用する人を虜にします。

また、柿渋や漆を塗って防水加工・さらなる補強がされており水洗いも可能で、実用性に富んでいます。使い込む度に独特の艶がでてくるその風合いを楽しんでいただければと思います。

蛯谷が生み出した近江の一閑張

初代蛯谷金介さんが考案して50年。現代では2代目蛯谷豊さん、3代目蛯谷亮太さんがそのこだわりを継承し、現代のニーズに合った商品開発を続けています。SDGs(持続可能な開発目標)が掲げられるこの世の中で紙という地球環境にやさしい素材を用いて、国内のみならず、国外に飛び出しアピールを続けています。

そんな2代目、3代目の活躍を刮目しましょう。3代目蛯谷亮太さんのへのインタビューは下記よりご覧いただけます。是非ご覧ください。

色の温かみで日常を華やかに

商品を完成させるのには約1ヶ月の時間を要します。その手間暇は、商品を見れば一目瞭然。技術のみならず、現代に合わせたニーズがデザインからも伺うことができます。カラーバリエーションは多いもので7種類(レッド/ブルー/グリーン/イエロー/ブラウン/ピンク/ライトグリーン)。

また商品ラインナップも、日常の「あったらいいなぁ」を具現化した、タオルボックスや、小物入れなどがあります。インテリアに馴染みやすい色合いと、見た目から温もりと安心を感じることができる逸品です。

彩り豊かな近江一閑張は見るたびに、触るたびに、その実用性の高さに心が躍ります。自然素材で、軽く、丈夫、且つ水洗いもできる最強アイテム。皆様の日用品に取り入れてみてはいかがでしょうか。近江一閑張を制作する動画は下記よりご覧いただくことができます。作業工程を見ればあなたもきっと欲しくなるはず。

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!