豊橋筆の製作工程
豊橋筆の製造工程は全部で36工程あり、全ての工程が職人による一貫した手作業でつくられています。
選別
職人の目により原毛の良し悪し、長短を選別し、
不要な毛を取り除き概形を作ります。
練り混ぜ
様々な毛を用いる豊橋筆。水を使って均一に混ぜ合わせる工程です。豊橋筆制作において最も特徴的で職人の経験に基づく勘を必要とされるパートです。
上毛がけ
芯1本分の大きさに分け、毛並みを揃えて芯を作りその外側に上毛(うわげ)として揃えた毛を巻き付けます。
仕上げ
穂首に糊を含ませて、麻糸を用いて形を整えます。
竹軸に差し込み乾燥させて完成となります。
YouTubeで製造工程をご覧頂けます!
筆とは?
筆とは、文字や絵を書く道具として使用されており、主に獣の毛を用いて制作されています。アジア圏では書道として使用されることが多く、広島県の熊野筆、愛知県の豊橋筆が日本筆の2大産地として有名です。昨今では化粧筆としての需要も増えており、老若男女問わず多くの方から親しまれる商品ランナップが揃っております。
職人技が光る豊橋筆の制作工程
豊橋筆の日本国内生産本数は全国2位。高級品においては他の生産地と大きな差をつけ7割のシェア率を誇っています。豊橋筆の特徴として、墨含みがよく、するするっと心地よく滑る書き心地に書道家からも定評を受けています。筆の種類により異なりますが、数種類の動物の毛を用いて筆を制作することで用途に合った筆に調整をしています。
豊橋筆を制作する工程の中で最も印象的な「練り混ぜ」の工程では、水を用いてすべての毛を均一に混ぜ合わせる作業を行います。混ぜ合わせられたかどうかは職人の目視により判断され、これまでの経験に裏付けられた真剣なまなざしが向けられます。制作工程は下記の動画よりご覧いただけます。
筆づくりには絶好の立地条件
1800年前半、京都の筆職人である鈴木甚左衛門という人を豊橋へ招き製造方法を教授してもらったことが始まりとされています。そこから豊橋にて生産が発展していった理由は2つあります。
1つ目に、下級武士たちの副業として筆製造が取り入れられたこと、2つ目に豊橋の土地柄上、穂首に用いられる材料のタヌキやイタチなどの獣毛が入手しやすかったため、生産力と、立地条件を理由に発展を遂げたとされています。
豊橋筆は赤ちゃんの毛も!?
筆と聞くと、書道用、絵画用、化粧用など様々な筆が思い浮かぶと思います。実は豊橋筆にはそれらの筆を制作する技術を用いて、メモリアルチャームを制作しています。この商品は赤ちゃんの胎毛を用いて制作致します。生まれて初めてカットする髪の毛は生涯に一度しか作ることができません。もちろんタイミングは様々で記念日などに記念品として作られる方も多くいらっしゃるそうです。
また、商品は胎毛だけでなく、動物の毛でもチャームを作ることができ、大切なペットと肌身離さず一緒にいたいという願いを叶えてくれる豊橋筆の匠が真心を込めて作る素敵なプレゼントです。
ひとまとめに、筆と言っても各地方によって作り方、種類、など異なる要素がたくさんあります。各地方の筆を見比べてみてください。きっとあなたに合った商品も見つかるはず。水玄京ECサイトにて本記事で記載させていただいた商品も販売しております。是非ご覧ください!